色々あってお蔵入りになるかとも思ったけど、どうにか完成だけはさせた。元がミニカーテイスト(それも安物のヾ( ̄(エ) ̄))全開のキットだったので、その手のテイストが溢れまくりですが、ベヨネッタのデカールのお陰でゴミにならずに済んで良かったねって感じである。
丁度オンタイムでベヨネッタのゲームを遊び倒してた事もあって、デカールだけ先買いしていたのだが、どの車両に貼って遊ぼうかは相当悩んだ。
一方300Cの方は、アメリカRevell製のスナップキットで、中身が分からぬまんま買ったシロモノで開けてビックリ、サイドウィンドウは無いし等軽いもスナップでダボがレンズのど真ん中とか、タイヤホイールがHotWheel系の超デカいオモチャプラモ。アメリカのプラモ屋から時々個人輸入でプラモ買ってた時期があり、丁度その頃は超円高で、車のプラモは1500~2000円で買えたのだけど、送料が流石に高く付くので、一度の注文で10000~15000円分詰め合わせで買ってたんですよね。店とやりとりする時に、店の方からメールで「Hey!荷物作ったんだけど、もう一個くらい隙間があるぜ!!何か買わねぇか?」って来て、RevellやAMTのカタログ見ながら「んじゃコレかコレある?」って感じで中身も知らずに買うことがあったんだけど、多分そういう感じで入手したんだと思う。どうでも良いけど、アメリカでプラモ詰め合わせを作ると、かなりの確率で隙間にキャンディー入れてきよるよね(笑
リアのナンバープレートは筆記体ロゴで「KickMyAss!」。
ボディーカラーはクレオスのスーパーブラックに同じくクレオスのクリスタルカラーのトパーズゴールドを混ぜた物。ハセガワのフィニッシュシリーズの多用も含めてこのキットの製作は、色々な素材の実験材料という意味もあったんですが、風呂入ってやり直しなんかをしたこともあって、概ねクリスタルカラーのクセが判ったかと思う。
クリスタルカラーは、クリアー塗料にパール粉を混入した塗料ではあるのだが、そのパールの含有量がたのパールコート塗料に比してかなり多め。なので、吊しでオーバーコートすると、パール粉を過剰に混ぜたときに生じる粒子の荒れやクラックが出やすくなってしまう。よって、何かしらの塗料をバインダー代わりに混ぜることで粒子濃度を調節してやった方が断然使いやすくなります。オーバーコートでもクリアーで割って使おうって事ですな。
ベースカラーの上にエアブラシ使って稲妻を描き、その上にベヨネッタのデカールを貼ったのだけど、稲妻で2度、デカールで1度リテイクしてます。なので、このベヨネッタでカールは2セット目だったり。
クリアーは毎度お馴染みフィニッシャーズのオートクリアー。風呂後再塗装して1年くらいほったらかしてたのでスッカリ枯れていたが、取り敢えず上面はデカール段差を消して面一に出来た。
横っちょは多層印刷の影響もあってかなり分厚いデカールであることもあり、攻めすぎてデカールの上のクリアーが無くならないよう段差消しは程々にて止めてます。
タイヤ&ホイールもキットデフォより1mm車高を上げて位置も外側に片側5mm程ズラして装着。それにしてもサイズがでかすぎる。それに釣られてホイールアーチもデカ過ぎる。小さいのを大きくするのは簡単ですが、でかいのを小さくするのは非常に難儀。USAな方々は何でこうもデカいのが好きなんでしょうか?
ドアミラーは試しにメッキシルバーNEXT使ってみたのだが、ミラークロームほどのメッキ感は出ず巷で云われるほど定着も良くなかった。吹き方失敗?それ以前にかなり変則的な組み込みを要求される構造のドアミラーだったので、ミラー本体のみキットパーツを使い、後はマウント基部含めてプラ材と金属線で作り直してます。一々面倒くさい。
このキットはボンネット・前ドア・トランクが開閉式になっている。なっているのだが、安物ミニカー系の開閉機構なので、これを活かすとスケール感が益々損なわれる事となります。
また、各パーツのチリも合わないし、なんつっても隙間が盛大に空いてしまうので、ボンネットもドアもトランクも全てプラ材で拡幅工事を施してあります。
フロントウィンドウの建て付けが、構造上どうしても上辺に盛大な段差が出てしまう。どうにかするならバQ等での作り直しになるけどそこまでする価値は無いと見た。
前席頭上にはサンルーフが取り付けられてるんだけど、これまたチリ合わないしグラフィックの邪魔になるので埋めこんでおいた。メタリックorパール系は黒瞬着なんかで
埋めておかないと後で継ぎ目がヒケて悲惨な事になるので素材選択と手法選択は重要。プラ板と黒瞬着で念入りに埋めやした。
ヘッドライトはこれまた安物ミニカーのようにユニットとレンズをダボで組む豪快すぎる仕様。流石にスケール感もクソもあったもんじゃなかったので、ここだけは加工を施した。
フォグランプはダボが何となくバルブっぽく見えるからいいんじゃね?とキットのパーツの裏にミラーフィニッシュ貼っただけ。ダクト関係は刳り貫いてメッシュ貼ったけど少々小汚くなったか。
フロントバンパーにはミラーフィニッシュでメッキ調仕上げを施し、サイドマーカーは同じくミラーフィニッシュの上にクリアーオレンジフィニッシュを貼ってみたら意外とイイ感じになりやした。
グリルは2種類付いてるんだけど、どっちも絶望的に立体感が無いので、見た目に誤魔化しが効く目の細かいメッシュ型のグリルを選択。ワイパーは窓モールドを削り取ってしまい
エッチング製のに置き換えるつもりだったが、これだとワイパーだけ異様に精密感が出て浮くので、フジミの32Zの左ハンドル様が転がってたので加工して付けてみた。ワイパーブレードが短すぎたのか、コイツの窓がデカすぎるのかチョイと寸足らず。
ドア周りは、先ずスジボリが意味不明な状態だったので、窓枠含めて全て埋めてから彫り直し。特に前ドアはガルウィング構造での開閉式になってたけど、チリも合わねば隙間も盛大でヒンジもゴツ過ぎるしと悪いことづくめだったのでガッツリ固定してプラ材とパテで完全に埋めてから面出しとスジボリを加えることに。
一部メッキ調の窓枠は、ミラーフィニッシュをを貼り込み、艶消し黒の部分は艶消しフィニッシュを貼ってみました。要するに今回は一人フィニッシュ祭りな訳だ。ミラーはフィルムが少々硬いんだけど、他の色のはかなり薄くてパーツに馴染みやすく、塗り分けが面倒な部分には結構使い勝手が良いですな。ズボラに最適。
元からスムージングが中途半端に施されていてドアノブが省かれとる。このドアノブも当初は再現しようと、丸穴エグってプラ棒でノブも作ってたんだけど、むしろサイド中央部を横切るモールを削り落とした方がスッキリするし姐さんも映えるっつー事で、最終的にノブ用の凹みも埋め戻した。
窓ガラスは一応バQ型まで叩き出してたんだけど、絞るのが面倒くさくなったので全開のままにしといた。
で、全開の窓から中が丸見えなので、内装はオサレに作り込んでみた。シートベルトはドMのベヨネッタらしくチェーンで、下僕を乗せるリアシートは首輪の御褒美仕様。
2011年完成