地元は緊急事態宣言解除で、どうやらそろそろ仕事も入って来だした為に、模型趣味も連日作業というわけには行かなくなって参りました。
っつーことで、他に完成させたキットもあるけど、先に途中で停滞しそうなキットの製作備忘録を先に作成する。
前回の投稿が2018年の10月になってますのんが、MP4/4のTopStudioとMFHの2種のトランスキット。
二兎を追う者は一兎をも得ずを地で逝っとる訳ですが、TopStudioの方のエンジン&ギアボックスが良いところまで進められてた様なので、手つかずだったMFHの方を開梱。
エンジンギアボックスまで進めて作業が止まる原因はコイツでございましてね、この時代のF1の特徴として、サスペンションアームが隠れるようにカバーが付いてたんですが、模型で作る際にはこのカバーを先に装着しないとスンゲェ面倒臭い事になるわけです。
後ハメ加工も出来ないわけじゃ無いんだけど、MFHのはともかくTopStudioの方はサスもレジン製なので、作業中に折れたりするのを嫌って先に組みたい。
でも、そうなると、この蛍光赤という色の特性から、ボディーカウルと同時に塗らないと完成時に色ずれが生じる可能性が高いので、同時に塗っておきたいと。
んで、この作業を面倒くさがってる間に仕事が忙しくなって遠ざかった訳ですな。
っつーことで、いきなり塗装作業に突入しとります。ボディーカウルの下処理は、2018年の段階で済ましてます。
どちらも臓物増量になるので、カウル裏は限界までリューターで削ってペランペランなので、表から黒サフガッツリ吹いて、更にガッツリ磨いて1500サフを更に吹いて磨いてから、ガイアのEX白を塗装。
尚、一緒に並んでる箱車は、アオシマのシル/ガゼ240RSのWRCサファリ仕様。マクラーレン塗るならついでに作ろうと手を出した物だけど、このネタは別項にて。コッチはプラモなので既に作業が「磨いて組むだけ」状態なので備忘録の必要が無い。
蛍光赤を塗装。マクラーレンの赤は、F1模型を一番沢山作ってた時期である20~25年前くらいの時期に、何度も煮え湯を飲まされたトラウマが多い色。当時の蛍光赤事情を羅列すると
・中々綺麗に発色しない
・何時までも乾かない
・乾いてもクリアー一発で滲む
・デカールに染み出す
・白の上だとマスキング漏れが白に浸食して消しにくい
・飾っておくと直ぐに退色して見るも無惨に
どうよ、これ。当時私が取ってた回避策が、塗装では無くモデラーズの蛍光赤ベタデカールを貼るという手法だった。
アサヒペンの蛍光赤スプレーを使うという手法が定番化する頃は、前ほど模型を作らなくなってたのでようワカラン。
で、当時の名残で、今でもストック棚には大量の蛍光赤でカールが死刑執行の日を待ってる状態にあります。
そう、こいつらに引導を渡してくれそうな蛍光赤が、今では色んなブランドから出てますね。
クレオスの蛍光赤は、当初は乾燥するとクラックが入る不良品状態だったようですが今では解消してるらしいし、今回使用したガイアノーツの顔料蛍光レッドってのも、恐らくクレオスと似たような仕様かと。
他にも、これまたブランドはバルケッタですが中身はガイア製で先の蛍光レッドより赤みの強い蛍光赤とか、
探せば色々有る選り取り見取り状況です。
で、今回使用したのはガイアの顔料系(ピグメント)蛍光赤。クレオス同様に艶消し仕上げになるんですが、恐らくクラック対策だと思われるバインダー成分が加えられていて、発色自体は激薄です。
想定の発色を得るためには、薄く何度も塗り重ねていかないとイカンし、発色する頃にはデカール並みの厚みになってしまうのが欠点ですが、それでも過去のトラウマを思えば欠点は霧散しますね。
乾燥が遅いなんて事も特に無いので、クリアー吹いてデカール貼って、デカールを数日乾かしてからクリアー塗装。
デカールはスタジオ27とTABUデザイン(タバコロゴの配置が違うだけで同じモノ)を使用しました。
MFHの方はキットのデカールを使おうと思ったら、なんとガレキメーカーなのにタバコロゴが入ってない。
昔の為夫みたいに黒いお楽しみ袋に入れて置いてくれたら良いのにね。
ゼッケンは2台とも12号セナ車。自分的には4/2C TAG迄はプロスト一択でMP4/4~MP4/9はセナ一択です。
尚、今回、蛍光赤とデカールの上には一層だけクレオスのUVカットクリアーを使用。
この上にフィニッシャーズのオートクリアーを塗り重ねたけど、違うクリアーを重ねるので、乾燥時間は長めに取るつもり。
っつーか、シャーシが完成しないと進めないので、研ぎ出しって来年とかになるんじゃね?w
で、MFHのキットですが、元キットのパーツの利用率が、実はTopStudioより遙かに少ない。
パーツ数はTopStudioの方が多いんだけどね。MFHでは、モノコックやエンジンギアボックスも丸ごとレジン製パーツに置き換えられています。かなり薄いレジン成形になってて、アチコチ歪みもあったので、鍋で煮込んで修正。
モノコックのみならずサスペンションアームも置き換える使用なのに、フロントサスの構成が元キットと同じなので、アンダートレーにくっついてるサスアーム取り付け穴の下側を切り離してモノコック側に接着。
アームを後ハメ出来るようにアームを付け根で切断し、0.5mmの穴をアームに開けて洋白線を仕込み、モノコック内側に仕込む付け根部分の各々にも同径の穴を開けて起きました。
バリ取りや湯流れ不良箇所の修正を済ませたら、モノコックとエンジンギアボックスを#600のヤスリで足付けしWAVE/BeJのHGプラサフで下塗り。このプラサフ、私の製作ペースが非常に少ないこともあって全然減りませんな。
元々1/43のメタルキット用に愛用してたんだけど、全く作らなくなっちゃいましたからねぇ。老眼も進行してるし積んでる1/43どうしようと苦慮してたりします。
このキット、細かい補器類はメタルでは無くレジンで成型。強度よりもディテール優先って事かね。
ともかくも、細かい部品にゲートが付いてるので、正直塗装がし易い。ゲートが付いた状態でパーティングライン修正を施し、サフでは無くミッチャクロンで塗ってから、グロスブラックを塗る。
金属色で塗る部品が多いので、こうしてブラックで一括処理しとくと、後は本塗装するだけに出来る。
後、強度を考えて凸は0.5mm洋白線に、穴は0.3~0.5mmで開口しておく。インストでは配線関係がかなりの部分省略されてるけど、配線を繋ぐべき部品にはちゃんと開口モールドが入ってるので、資料を参照しながら片っ端から処理しておく。
エンジンとギアボックス。パーツチェック時に無塗装で一通り組んでるときに気付いてたけど、パーツの勘合用の凹凸ダボが湯流れ不良で消えてる部品が多い。
ちょっとしたズレが全体に響く構成なので、面倒でもイチイチ凸を再生し組み上げ。エンジン部分はTopStudioでも再現されていないとこまで再現してる箇所も有り更にはインストの3Dイラストが、悉く俯瞰視点のイラストになってて、細かいパーツの接続や判別が付かないため、TopStudioの同箇所を参照したり資料本やネット画像などで確認しながら組み付けて行くんだけど、この作業にスゴイ時間が掛かってます。資料検証8割作業2割みたいな感じ。しかもその殆どが完成後見えなくなる。
TopStudioの方は、そこら辺を巧く間引きしてあって、見えるところは徹底的に細かく作ってるけど見えないところは、思い切ってゴソッと省略もしくはプラモパーツに丸投げって感じ。
塗装は、ギアボックスはTopStudioの時と変更してタミヤのダークアイアン、エンジンはフィニッシャーズの半艶黒とヘッドカバー部分だけガイアの黒サフで塗装。サスペンションアームもフィニッシャーズの半艶黒です。
実車資料に近いのはダークアイアンで塗ったMFHの色合いで、模型的なメリハリではTopStudioに使った自家調色かな。
ここからメタルパーツの補器類の成型と塗装を繰り返していくんだけど、ナイフでバリ取りとパーティングラインを処理し、リューターにワイヤブラシビットを付けて高速回転でバリバリ磨く。んでモノによってはピカールで磨いた上で脱脂して、ミッチャクロン塗ってから塗装というのを、チマチマと繰り返し取ります。
プラモのように同一色をまとめて一気塗りとか、これをやると後になって色々不都合が起きた経験が多いので、面倒でも色では無くセクターごとに作業する方が失敗が少ない。
今のところ一番難儀したのがインジェクターの処理。左右6本のインマニを囲うように、4分割されたパーツを組み合わせて燃料ラインとブローバイの経路を装着するんだけど、インマニ脇のスロットル部にイモ付けする様に指示されていて、そのままやったんでは強度不足だし、何よりバラけたパーツの基幹が整わない。
なのでアチコチに固定用のピンを打って、キチンと付くように加工する必要が有った。
チャンバー部分は、この後インタークーラー配管とキチンと勘合するように調整する必要が有るので、この時点では接着せず。
また、スタビライザーや各種配線配管が済まないとアームが付けられないため、目下組み付け順序を再構成中です。
以下は自分用記述。
・107基部は、根がアルマイトマゼンタでクリアーブラウンから地金でカバーが艶消し黒。線長は20mm。
・R27はM43と接続するので、ヘッドカバー装着までは付けるな
・M31とM32への配管はインスト最後に指示有り
・M42はスロットルワイヤーを繋ぐ必要が有るので③のR24-R25周辺のパーツと同時に作業を
・M82M83を付けると後戻り出来ないので、組み付け前にサスカバー無しでアライメント確認
・M44左右からはインマニ内部と排気管裏に各々配管(耐熱処理)
・M44のキャニスタからはメッシュホースがモノコック方向に
・R29-31は電装系ケーブル有るも、インタークーラー配管と干渉の恐れ。省略しても見えない。
・R32配管の行く先はヘッドカバー。インストは間違い
・アンダートレイとの接続はM15の装着を確認してから
・M121周辺はTopStudioと同様位置に
・ヘッドカバーからはダイレクトイグニッションの統合ケーブルが端から出る。形状等確認。