1/20 MFH フェラーリ412T2 (ver.CANADIAN.GP) act.4

1/20 MFH FERRARI 412T2

 フロントサスのモノコック下の構造は、当時のブログのコメント欄で教えて下さる方が居て、そこからの情報を頼りにロワアームとサス穴付きボードの建て付けとノーズ下面のラインを若干弄ってみました。
 

 プッシュロッドはベルクランクと一体成型になってまして、若干アップライトと干渉するのでアップライト側を削って調整。ほぼポン付けでこの↑状態に持って来れました。ロッドとベルクランクを接続する部分のバーの形状がS字クランク状に曲げられてますが、実際はここ、バーの太さももっと細く形状も一直線なんですよね。だからと言って安易に洋白線等で置き換えようとすると、ダンパーやスタビライザーやベルクランク取り付け角やカウルカバーとのクリアランス等々、色々な部位の位置決めとも大いに関わっちゃう部分なので、キットのままで済ますか、もしくは弄るとしても他の部位が整ってからの方が良さそうです。

また、ダンパーassyやスタビライザー&トーションバーを構成するパーツに関して、ダンパーシリンダーがアルミ挽き物、スタビロッド等がステン管、その他の部位がホワイトメタルというパーツ構成になってまして、殊にダンパー本体が非常にシャープな挽き物になってまして、これと他の部分との質感の違いが非常にアンバランス。またラバーブッシュのパーツはメタル製で穴も偏ってたりしますんで、そこらを整えておきました。

先ずはコックピット寄りのパーツ(ダンパー頭頂部とモノコックとの接続ジョイントとサブシリンダーが一体になったパーツ)に関しては、サブタンク(?)部を切り離し、リューターに噛ましてダンパー頭頂部がアルミ製ダンパーシリンダーと同じ様な質感になるよう丁寧に磨き上げました。
 また、アルミ製のダンパーシリンダーはロッド差し込み用の穴が浅いので、0.9mmドリルで穴を深掘りし、最終的なダンパーassy組み付け時に調整の余裕を持たせておきました。
 ベルクランクからダンパー方面に伸びるロッドは切り離して0.8mm洋白線に置き換え。ブッシュはキットパーツの変更穴を拡大して最終的な接着時に一を調整出来るように余裕を持たせてます。

切り離してあったサブタンク部は、キットのメタルパーツのままだと本体への接続ステーもゴツ過ぎますし、そもそもダンパー本体に比して形状がダルいです。
そこで、1.2mm真鍮管の中に0.8mmの洋白を仕込み、ドリルレースして真鍮管から突き出た洋白線の先端部を成型。本体接続用のプレートを0.4mm洋白線をサブタンクにハンダ付けしています。
 スタビライザーリンクは画像は真上から撮ったため見えませんが、上下の接続用のロッドを0.8mm洋白線にドリルレースしてテーパー付けた物に置き換えてあります。
スタビのロッドはキット指定通りステンパイプと洋白線の組み合わせにて。

んで、フロント部は未だ幾つか作業が残ってますが、ちょいと悩みどころが残ってる。先ず赤で示したロッドはスタビロッドなので問題ないんですが、緑で示した部分は何なのかイマイチよう判らん。ってのもインストではここにステン管と洋白線で作ったロッドを装着する様指示されてるんですが、手持ちの資料にはこの部分にそうしたロッドが装着された412T2の資料が無いんですよね。大体こんなとこにロッドが付くと、ベルクランクの動きが制限されてしまって動かないサスになりそうな気もするんですがどうしたものか。
 また、先述の通りプッシュロッドの↑図で水色で囲った部分をどうしようかと。ちょいと採寸してみたんですが、上から被せるカウルカバーがメタル製でその厚みを考慮したりしての事か、ベルクランク自体少し小さめに作られてる感じ。かといってキットデフォのここがグニっと曲がってるってなぁ状態も見てくれ良くないですしね。
 他のプッシュロッド関連のパーツを一旦組み上げて所定位置に納めた上で、改めてプッシュロッドと同じ長さの採寸治具を真鍮線かプラ棒かで一回作って検討してみようと思います。

リアは今のところフロントほどの問題は抱えておりません。ダンパー関係はフロントと同じように処理するつもり。ただ、組み付けに関しては、フロントサス関係よりも更にパズルチックになってて面白いです。ドライブシャフトは以前のエントリーでキットパーツを却下してた様で、ここは捻り出さんといかん様です。
 っつーことで、次回はフロントサスの続きとリアサスの調整ということで今回はココまで。真鍮管やステン管の加工で指に色々刺さりまくって傷だらけであります。一番痛かったのはステン管の中を芯線の洋白が通るようにドリルで浚う際に、ついでに指まで穿ってしまったやつ。しかも親指と人差し指で二回もやらかした。

リアサスでも同様に果たして装着すべきか否か悩ましいロッドが存在。インストでは↑図の赤線も緑線も装着せよとなってますが、

実車の資料ではロッドが入ってたり入ってなかったり、スタビロッドが入ってたり入ってなかったり。偶々かも知れませんが、手持ちの画像だとスタビロッドと緑で囲んだ謎のロッドが共存してる物が有りませんでしたので、そこいらにこの謎のロッドの存在意味があるのかも。何れにせよ、両方同時装着の画像ってのが見あたらないし、そもそもスタビロッドのみの画像、それも払い下げられた非実戦用画像でも実戦のピット画像でも「スタビのみ」の画像が何枚か出てきましたので、まぁ間違いじゃないだろうと謎の無しの方向で進めようと思います。
 ここで決めておかないと、謎ロッド用のモールドがミッションケースにモールディングされてますんで、削り取るか活かすか決めなきゃなんない。

あと、ダンパーパーツはフロント同様にメインのダンパーとオイルだかガスだかのサブタンクがくっついてるんですが、メタル製で表面も綺麗じゃ無いため、質感をアルミ製ダンパーシリンダーに沿わせようと自作品に置き換え。3mmサイズの真鍮線が田舎過ぎて手に入らなかったので3mm銅線で代用。ドリルレースでダンパーの基部を挽き出してから、そこに洋白線や真鍮管を組み合わせて作ったサブタンクとミッションブロックへの固定用のピンをハンダ付けしてパーツピーコ。

タイトルとURLをコピーしました