ダイハツ ムーヴキャンバスお買い上げ

@河童のCarLife

 またまた車を買ったというか買わされました。ダイハツのムーヴキャンバスというワイにはにあいそうもない可愛らしい出で立ちの軽自動。

 一昨年の夏に

 ↑ジムニーちゃんが来て以来の買い物なんですが、手放すわけじゃ無く、ウチのオカンの車を娘と共用する車として買い換えという訳。

 コレは昨今報道でもよく見る話として、高齢者の免許返納問題ってのが我が家にも出てきましてね、ウチのオカンもそういうお年頃なワケです。

 で、もう13~14年、ホンダのライフディーバってのに乗ってんですが、そんだけの年数で30000kmチョイしか乗ってない訳。

 年齢もあるし、どう考えても車維持するよりタクシーやワイかカミさんの運転での送迎でどうにかする方が色々安心って事でね、免許返納を促したら、これがまぁ「イヤだ」と。ボケても居ないし足腰問題無いのに何でやねんと。

 で、先ず言ったのは、ライフはワイヤー式スロットルなので急加速抑制装置が付けられない事、その他の運転サポートシステムもABS以外一切付いてないこと、なんぼ世帯を分けてる非扶養家族の状態とは言え、何か起きたらコッチまでエラい事になるし、誰かに怪我させたり死なせたりしたらどないすんねんと懇々と説得。

 ならと、物は試しで日常生活の移動をタクシー使うことにしたんですが、これがアカンかった(笑。今時の地方都市アルアルで、その肝心のタクシーが全然捕まらない。歯医者だの美容院だの予約時間が伴う用事では、コッチも送迎するにも仕事中でリニアに対応出来ないんすね。タクシーがこんなに衰退してるとは思いもしなかったよ。

 で、やっぱり乗ると言い出して、乗るにしてもライフはダメだって事になり、ソコに昨年から車に乗り始めた上の娘が帰省で登場しましてね、「父ちゃんの車はガチャガチャ(MTの事ね)やから誰も乗られんやないかい!ワテが乗る車、婆ちゃんのしか無いやんけ!」とオカンの応援に回りましてねぇ。

 そうなんすよ。ウチの車はフリード・ライフ・ジムニー・ランエボXと4台有るんですが、うち2台がエボXとジムニーというMT、昭和風に言うなら走りの5速なワケですね。

 カミさんも娘も、悪しきAT限定なんてのを取ったもんだから、半分しか乗ることが出来ないンスね。

 やべぇ、コノママだとワイの車をどうにかさせられかねんっつーことで、

・急加速抑制装置(前方に障害物が無くても抑制するシステムの方)が付けられる
・運転サポートシステムが付いてるかもしくはMT
・トヨタのHVやEVのような特殊なUI(シフトレバー等)は×
・前後バンパーにコーナーセンサーが付いてる
・人跳ねるのは論外だが、交通違反や物損事故起こしたら即免許返納
・今年の免許更新は、講習で合格するだけじゃなく、サポカー限定免許を申請すること

という条件で車を買い換えるなら、返納は3年先の次の免許更新の時に改めて考えるという結論に至った訳です。

 報道で高齢者による踏み間違い事故なんかが出る度に、この免許返納の議論が起きるけどね、私も返納すべきと考える方ではあるけれど、事実としては、人口10万にも満たない地方都市だと、返納には相当な覚悟が居る、これが事実。最適解は、ハイレベルの自動運転が実用化され、運転を車任せに「誰でも」が出来る様になる事だと思うよ。短距離鉄道網が無いのは言うまでもなく、タクシー無い、バス無い、頭と体はそこそこ良好、そこに年齢だけで移動は諦め引き籠もってろってなぁチョイと無理ゲー。

 で、一連の報道見てて思うんだけど、高齢者が免許返納と共に躊躇するのに「この歳になって新車に買い換えるのも勿体ない」というのがあるんじゃないかですかね。実際、ウチのオカンは、この点でライフを車検通して引き続き乗ろうとしてたし、先の条件を告げると「え~、この年で新車買うの勿体ない」と言うてたんすわ。

 今回買うことになったキャンバスって軽自動車なんだけど、安全運転サポートシステムは親のトヨタと同様のシステムが搭載されてて、更に前方に障害物が無くても急発進を抑制するシステムもオプションで用意されてたんすね。

 当たり前だけど、最新のシステムは現行の新車じゃないと付かないわけで、古い車を乗り続けてる高齢者は、そうしたシステムの制御下に居ないわけですから、なるべく新しい車に乗った方がイイんだけど、実際の事故の映像とかで出てくる車両って、かなりの確率で安全サポートシステムが古いかもしくは無い様な車に乗ってる人が多いと思う。

 一応免許には、サポカー限定という限定免許があって

サポートカー限定免許では、次の安全運転支援装置が搭載された普通自動車(サポートカー)(※)のみ、運転することができます。
 なお、後付けの装置については対象となりません。

 ①  衝突被害軽減ブレーキ(対車両、対歩行者)
    車載レーダー等により前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合に
     は、運転者に対して警報し、さらに衝突の可能性が高い場合には、自動でブレーキ
   が作動する機能
 ②  ペダル踏み間違い時加速抑制装置
    発進時やごく低速での走行時にブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み
       込んだ場合に、エンジン出力を抑える方法により、加速を抑制する機能

       ※   ①の装置が道路運送車両の保安基準に適合するもの又は①及び②の装置(MT車
    は①の装置のみ)がそれぞれ国土交通大臣による性能認定を受けているものに限り
    ます。 

  サポートカーには、先進技術を利用して運転者の安全運転を支援するシステムが搭載されていますが、このシステムは、例えば、一定以上の速度で走行している場合には、適切に作動しない場合があるなどの限界があります。自動運行装置とは異なり、運転者が絶えず周囲の状況を確認しながら必要な運転操作を行うことを前提とした運転支援技術ですので、その限界や注意点を正しく理解し、その技術を過信せずに運転しましょう。

っていうものになってるんだけど、これが何故か自己申告制の状態になってて、創設したものの申請数がスンゴイ少ないとのこと。そもそもねぇ、ウチのオカンが受けた高齢者講習の内容を聞いたけど、なーーにを遠慮してるんか知らんけど、基準が緩いというか合格出し過ぎやろと思う。

 30万円以上ものハイコストな教習所に、忙しい中何日も通わされて、漸くの事で取得できた免許を思い出すとき、少なくともこれは運転免許試験場での合格率の低さと、警察幹部や交通安全協会幹部の天下り先として重要な教習所の存在という免許に関わる闇への皮肉を込めて言えば、運転免許センターでの実技試験の合格ラインでないと合格出したらアカンやろとさえ思う。

 実際そうしたらペンペン草も生えないというか誰も合格せず、日本の免許取得システムの闇も暴かれるってことで先ずやらんだろうけど、「ん~、今のはダメですね。」「ちゃんと判って下さいね」「もっと注意して下さいね」「まぁ、今回はいいでしょう」で何故か合格しとるのがウチのオカンでしたわ。話聞いてマジでビックリした。

 合格基準のユルユルな講習で「やってます」感アピるより、もっと実効果が見込める施策が必要。
 それこそある年齢になれば自動的に免許は返納すべきだという乱暴な意見もあるが、それよりも現実的な対処方の一つが、このサポカー限定条件をある年齢以上になって免許を更新する場合は必須にしても良いんじゃないかと。

 こう言うと
「それじゃ年金暮らしで貧しく暮らしてるものは、おいそれと新車なんか買えないんだから、貧しい高齢者は車に乗るなって言うのか!」
とか言うのん出てくるんだろうけど、人跳ねたり他人の物を傷つけたりして自分の足元や他人の日常を地獄にする可能性のある物に、気軽にお安く乗れると思うなと言い返してやりゃイイよ。

 ワイもそう遠くない未来に、コレを判断せねばならん日が来るんかと思うと、正直残念な気持ちにもなるんだが、運転サポートや自動運転の技術も上がってる筈なので、ちゃんと乗り換えられるように資金繰り含めて諸々考えておこうと思うのであった。

と、まぁ、そんなわけで、ムーヴキャンバスを買う羽目になったって話でした。

買うたんは、オマエのオカンやろ?

と言われそうですが、娘も共用するって事で、相当なパーセンテージでワイも払う羽目になったのよ。

更に言うと、360度マルチビューカメラまではオプション付けたけど、後のディスプレイやドラレコやETCといった電装品は、例によってワイがワイの金で付けねばならんという何とも理不尽な話になっております。

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