はるかちゃん~、雪がドッサドサ降ってきたから、ボク、傘持ってきてあげたよ~
え~!?ってか、アンタ誰?意味わかんないですけど~
っつーわけで、思った以上のあっという間で完成させてしまいました。我ながらマジで早かった。
結局はるか(高2)のアイライン入れとかは今回は諦め。フラットクリアーで一旦セーブしてから改めてアイライン入れようとしたんですが、元のモールド状態が良くなくて、キチンと彫り直しをしておかないと綺麗に入れるのは私のスキル如きでは無理っぽい感じ。右目と左目の造形が微妙にガタってるので、アイライン入れると現状ではそこが如実になりますので諦め。
これが上手な人だと、オール筆塗りで上手いことやっつけるんかと思いますが、今の私のスキルでは難しいな~。また全部脱がして剥がしてからやり直しってのは精神的に厳しいし、
ルーペで覗くならともかく、展示会でチラ見程度の肉眼では鑑賞に耐えうる感じなので今回はこんな感じで勘弁していただこう。
今回のテーマは、ご覧の通り「境界線」にしました。車道と歩道で区切られた人間と人工知能AIの越えられない一線を表現したつもり。中二臭いですかね(笑
当初は、雪まで降らすつもりはなかったんですが、情景素材関連をストックから色々漁ってる間に、モーリンの雪職人とタミヤのテクペン粉雪を発掘して、丁度フィギュアの服装も重装備厳寒仕様ってことで雪情景になりました。
今回は電飾仕込んだんですが、光ファイバーの遮光がキチンと出来てなかったようで、パネルの隙間から赤い光が漏れてしまいました。ハッチはメンテ用に固定していないので、撮影後に遮光処理を加えておきました。
フィギュアとタチコマそれぞれの着雪ですが、タチコマ側はグロスポリマーメディウムやマットメディウムを適宜使い分けて雪職人で着雪。
ググって出て来た降雪時の車の着雪を参考に、タチコマ前面に着雪させて走行中に着雪したように細工。足下は雪職人とタミヤのテクスチャーペイントの粉雪の方を併用してます。
ドロ跳ねは油彩のセピアとバーントアンバーをペトロールで薄めて適宜追加、あと降雪時に道路に撒かれる融雪剤を走行中に被った表現はグレー系のパステルにて追加してます。
一方フィギュアの方は、雪職人で着雪させると粒が大きすぎて違和感があったので、テクスチャーペイントをアクリル溶剤で溶きながら筆で塗ると言うより置いてく感じで処理。
タチコマが持ってきた傘ですが、実はコレが今回の悩みの種でして、出来合のパーツが無いか色々探してみたんですが、ブロンコのカバン&傘セットって製品しか見つからなかった上に、この製品も現在入手困難状態。
入手出来たとしても軍人のオッサン用アクセサリーパーツだけに可愛げの無い大きさって事で、結局0.6mm真鍮線で柄の部分を作り、傘部分はマスキングテープを真鍮線の柄に8枚重ねて巻き上げて畳んだ状態を表現してみました。マスキングテープだと、やっぱ太くなっちゃいますな。
ベースの工作ですが、街路樹は一旦完成させてから、歩道や車道に被さる高さを考えてかなり豪快に散髪しました。枝の量は当初の2/3位まで減らしてます。
落ち葉は雪を乗せる前に結構大量に撒いたり木に接着したりしましたが、雪を降らせた後にも何枚か追加で乗せてます。
設定が雪のつもり始めという設定なので、降雪時に街路樹の影になる部分は雪を少なめに積もらせてます。
歩道部分の雪はそれなりに試行錯誤した部分でも有りまして、どう表現すると良いかを彫りで失敗したスチレンボードをテストピースにして色々試した結果出来たもの。
自分が表現したい状態よりもメディウムのグロス感が出過ぎてしまいました。コレを見た娘達は「濡れてるってより凍ってる感じ」だそうです。なんせ雪表現は初めてなので難しかったですな。
っつー感じで、作った本人的には不満な点も多々残りましたが、製作そのものは面白かったです。カステンのJKフィギュアが無ければ絶対に思い浮かばなかった構図です。
ただ、構図を思い付いた時点で速攻発注したフィギュアが、あろうことかカミさんに見つかってしまい、「変態」の汚名を返上すべく急遽製作を開始するはめになった訳でして、完成後早速家族に披露したところ、こちらが思った以上に好評でした。
「この子、あのアマゾンから届いたフィギュア?」
「そうでげす」
「ふーーん、こういうことだったんね~、なるほど~。もう少し美人さんに塗ってあげれば良かったね♪」
だそうです。塗れるモノなら塗って見やがれコノヤローー!!とか言えないので「次頑張ります」って言っときました。
威厳は保たれた。