さて、タチコマ。目下情景ベースの作成中。今回はベースの構成や構図を決めた後に、タミヤのスチレンボードを使ってテクスチャーを彫り込んでみました。
車道側は5mm、歩道側は3mmのタミヤ製スチレンボード。タミヤ製のスチレンボードは模型用途用に表面にコーティングっぽい加工も施されてるので、塗装や接着の溶剤を選ばない(つっても限度があるけど)のがイイDEATHね。路肩や舗道上のブロック目などは全て手彫り。
ボールペン・爪楊枝・スパチュラなどで彫ってます。表面のテクスチャー処理は、全てリキテックスのモデリングペーストを使用。
私の居住地はド田舎なんですが、どういうわけか絵描きさんが多いらしく、ホルベインやリキテックスなどの画材関係を専門に扱う画材店が在りまして、お陰でコノ手のアイテムの入手には困ることがありません。有り難いことです。
車道側の塗装はクレオスのニュートラルグレーをベースに調色。歩道の方はアクリラガッシュで調色した複数のオレンジ系色をランダムに筆塗り。
縁石がクレオス#311グレーで路側帯がフィニッシャーズのスーパーシェルホワイトとなっとります。
一方で模型店は壊滅してますんで、こういう街路樹を作ろうとか思っちゃうと、素材関係の入手に途端に苦労します。今回は、オランダドライフラワーがどうしても入手出来ず、仕方なく通販を頼ったんだけど、これがまた何処にも無い。やっと見つけたモノは、一箱に山ほどオランダドライフラワーが入ったパックのみでお値段も5000円以上しました。
いっそそこらで枯れ木か木の根でも拾ってくるかと思いもしたんですが、所属してる模型倶楽部で要る人が出るかも知れないし、このドライフラワーはスケール問わず木の種類問わず、様々な木を作るのに非常に重宝しますんで、今回はこの高額大量パックを購入する事にしました。
木の幹と太い枝は、手芸店で売ってる造花製作用の紙巻きワイヤー(#30)を使用。捻って幹や枝を作り、そこにドライフラワーの枝を接着して、最後にモデリングペーストを塗ってみました。今回やたらとモデリングペースト使ってるんですが、何故か地元のホムセンでドフィックスの入手が出来なくなってまして、仕方なくモデリングペーストで代用しております。なんで扱わなくなったんだろう?ともかく、最後に塗装。ちょっと艶が出てしまい、色合いもブラウンが強めですが、
フラットクリアー吹いたら多分落ち着くと思います。多分ね(笑
多分使い切れずに全て茶色の枯れ枝みたいになってストックされ続ける未来しか浮かばん。
マンホールや排水溝、それに落ち葉なんかを追加しました。素材は全て地元大分のメーカー「和巧」製の紙製のストラクチャー素材を使用してます。
当初マンホールや排水溝も手彫りで行こうと思ってたんですが、植物ばっかり作ってた筈の「和巧」が知らない間にこの手の小物をリリースしてたことを知り急遽調達。ちなみに「和巧」さんは地元県の企業だったりします。知り合いでも何でもないんですけどね。
紙をレーザーカットで精密にカット&彫刻してある優れもの。でも、紙製なのにエッチング並の価格なのでコスパは微妙。ラッカー系に限りますが塗装も可能です。
落ち葉も同じく和巧の「枯れ葉(雑木)」を使用。これが虫食いや葉脈なんかも入ってる優れものだt思いますが、やはり紙製なのにコスパはイマイチ。
ガードフェンスは1.6mmと1.0mmのプラ棒の組み合わせ。街路樹の根元の土はモーリンの土職人っていう粉末素材をマットメディウムで溶いて盛ってます。
枯れ葉は地面に撒くだけじゃ無く、街路樹の枝にも20枚程度貼り付けてみました。
ブロック&フェンスはスチレンボードと1mmプラ角棒と先述の和巧のストラクチャーセットに入っていた鉄門塀を加工して外壁フェンスに仕立てて設置してみました。
ベースそのものはこれで完成な訳ですが、今回は一度やってみたかった演出を加えてみます。
ってことで、雪に降っていただきました。使用するJKフィギュアの服装が全力防寒着状態だったので、雪を降らせた方が似合うんじゃないかという安易な発想ですが、雪の情景ってマトモに作ったことが無かったので、前々から一度やってみたかったんですよね。
思い切り降り積もった情景ではなく、
「今年初めて降ってきて今夜は積もりそうですね」
って感じを狙ってみました。私が住んでる地方は滅多に雪なんて積もりませんので、雪景色さえ想像とネット画像でしかワカランのですが、まぁ自分で作ろうと思ってた情景にはなった。
雪に関してはモーリンの「雪職人」というスノーパウダーを使用。ずーーーいぶん前に大阪のホビーランドで衝動買いしたまま長らく棚の肥やしでしたが遂に日の目を見ました。
っつーか、こういうものを衝動買いして積んでる自分に我ながら感心します(笑。この他、タミヤのテクスチャーペイント「粉雪」もチョコッとだけ使用してます。
基本はベースにマットメディウムに対比50%程度の水を加えたモノを塗りまして、その上から茶こしを使ってパウダーを降らせて雪を表現してます。
あくまで降り積もり始めた位の状態にしたかったので、道路や歩道のテクスチャーの透け加減で調整してます。排水溝やマンホールの上は、他の部分に対して降り始めでは積もる前に溶けますんで、そこらも調整したつもり。
歩道上の人が歩いた後の轍と車道の車が作った轍部分は、メディウムが乾く前に筆や綿棒で轍っぽくなる様に荒らしまして、ターペンタインで溶いた油彩の「適当に混ぜた汚れ色」で泥や埃を表現しつつ、更にその上にグロスポリマーメディウムにスノーパウダーをユルメに溶いたものを筆で塗ったりして表現してみました。
街路樹の枝には水溶きマットメディウムを塗った上から積もりすぎないよう気を付けつつパウダーを掛けてみました。
道路の雪表現は概ね済んだんですが、街路樹の幹部分とタチコマ本体の着雪具合は目下考え中。電飾配線の都合上、タチコマは既にベースに固定してます。
モーリンの雪職人は全部で4種類出てるらしく、衝動買いだっただけに全然この事を知らず、今回は512番(市街地の雪)というモノだけで作ってます。
若干粗めのパウダーなので、もう一番手細かい514番の粉雪細目も欲しかったな~と思うも、通販での入手が面倒で断念。
このパウダーは大理石粉末なので、これをメディウムで固定することで重曹のように経変で黄変するとかの心配が無いのが利点でしょうか。