ファインモールドが版権持ってた時代に、唯一と言っても良い期待外しになったのが1/48のX-WING。何故かスナップフィットキットで製品設計をしたことが原因なのか、1/72の出来の良さからは信じられない残念なキットだったのを覚えてます。
で、版権がバンダイに移ってから、同じくスナップフィットですが、ガンプラでの技術を惜しみなく投じ、永らくの溜飲を下げてくれたどころか、電飾発光+特徴的なX羽の電動開閉機構まで搭載した形で出てきたのが本キット。
ただし、この機体をスナップフィットにすることで、必ず犠牲になってるのが翼の端のレーザー砲。翼と一体化してたり、強度優先でガッツリ固定できる土台にアレンジされたりと、ここはファンもバンダイも同様にファンとしては不満なポイントとなってます。
製作に当たっては、このレーザー砲の翼へのマウントの改修及び砲身をお約束の真鍮管アンテナ組で作り直しをしただけで、後はキットのままで私には充分な出来でした。
ただですね、、、
赤○部に焦げたようなウェザリングが入ってますが、これは誤魔化しなんですね。ガンプラを殆ど作ったことがない自分は知らなかったんですが、バンダイのプラ質はエナメル系溶剤や油採用溶剤に非常に弱く、墨入れやウォッシングをそれらの塗料で行った場合、かなりの確率で割れるんだそうです。溶剤の浸食とスナップフィットによる嵌合ダボ部を中心としたストレスから割れるんだそうで、対策としてはスナップ用のダボをカットして接着組み立てに変更した上で墨入れを行うことと、ウォッシングも豪快に溶剤ぶちまけてやんのは御法度で、丁寧且つ必要最小限の溶剤で作業する必要があるんだそうな。
そんな訳で、取り敢えず割れてしまった物は仕方ないので、汚し途中で放置となってるいわば未完成状態。そのうち一度全てパーツをバラして、最初からやり直そうと思ってるんですが、製作当時だと溶剤の浸潤が終わってるか否かの判断が付かず、バラし途中で割れるのを警戒してずっと放置プレイです。
このキット、電飾や可動の影響で投じ少々お高い価格だったんで、1個しか買わなかったことを今でも後悔しております。ギミックが入ると再販されないとは言いますが、ホントにその後再販されません。いまはブームもスッカリ去ってしまってるのでソコまでではないですが、それでも結構な(2025年現在で50000円前後)プレ値が付いてます。なので、リベンジは分解してのフルレストア以外に無い訳ですね。