NuNu 1/24 Porsche 911 RSR PinkPig

1/24 Porsche 911 RSR PinkPig

 PCを更新したいんだけど、ハードウェア市場の混乱(だと思ってる)のお陰で機を逸してて、インスコしたいゲームはあるのに手を出せないジレンマ。

 問題の根幹はCPUとGPU。現状、Core i7 9700KとRTX3070積んでるPCとcore i5 11400とGTX-1070ti積んでるPCの2台使いなんだけど、最終バージョンアップ後のサイバーパンク2077やアサクリ新作にモンハンワイルドを快適に動かすには少々心許ない。9700K搭載の方は組んで7年近く経つし、そろそろ更新したいんですがねぇ、、、

 で、更新に踏み切れない理由として、先ずCPUは、インテルのUltraシリーズの評判が良くないことと、その割に価格だけはイッチョマエで尚且つマザボのコスパが悪いこと。巷ではインテル他界してAMDに移行するユーザーが主勢となってますが、こちとら馬鹿の1つ覚えでインテルを使いたいんすね。当代CPUがイマイチなら13世代~14世代のcoreシリーズでも良いんですが、ご存知の通り、この世代は大きな問題を抱えてるCPUで、正直怖くて使ってらんない。
 四の五の言わずにAMDに移行すりゃイイんだろうけど、どうにも未だに吹っ切れないで居る。

 なら、ボトルネック承知でGPUだけ更新しようにも、今度は最新の5000番台が圧倒低品不足になってて入手難な状況に加えて、モンハン効果か4700以上のRTXグラボまで市場から枯渇してて、手に入りにくい上に、手に入るとしても円安の影響をモロに受けて価格がバカ高い、買おう買って思ってるのは4070tisか5070tiなんだけど、どっちも15万以上の価格だし、そんな冗談みたいな価格でも市場では枯渇しとるという、選択肢を持てない状況です。

 いずれにせよ、インテル選ぶとすれば、CPU・マザボ・グラボの他に、クーラーやDDR5メモリも投入する必要があるので、一撃最低30万コースってのがイタイですねぇ。ほんの少し前は20万有れば充分ハイスペックな物が組めたんですが、今はグラボ買ったら資金切れw

NUNU 1/24 ポルシェ911RSR

 香港のメーカー事情とかよくワカランのですが、BeeMaxっつったりNuNuっつったりするのは何でや?途中でアオシマからPLATZに移ったりもしたなぁ。なんか昔のMPCとREVELLとAMTで右往左往する金型みたいな話。

 で、NuNuの桃豚911RSR。桃豚ポルシェと言えば、917/20のピンクピッグってのがオリジナルかと思うんですがね、ワシ、アレ好きなんすよ。demodoriさんから1/43プロヴァンスのを譲ってもらったり、MFHの1/20を買ってみたり。流石にMFHの1/12に手を出すような財力的余裕は無かったけど。

元ネタの917/20は、ノーマルボディーの917Kとロングテールの917Lに更にショートテールもやってみようと製作されたものの、ショートテールに合わせるためのワイドボディー化も手伝って出来映えはズングリムックリしててメカ連から「Berta」という名の豚と呼ばれたそうで、そこからのインスピで豚肉の各部位をボディーに刻まれるというヤリ過ぎジョークが、「オメェは俺たちの仲間じゃねぇ」とマルティニに受け入れてもらえなかったとかで、豚カラーリングのまま出走したとかなんとか。

 そのオマージュで突如出てきたのが2018年のル・マンLM-GTEクラスでクラス優勝した桃豚2018。業界事情は分からんが、6年も経ってからのまさかのキット化である。

製作開始

 そんなウンチクはどうでもいいですね。なんせこの911RSRの桃豚は、爪の先ほども知識が無いというか、そもそもネットサブスク配信の隆盛もあって、国際レースを映像で見る機会が殆ど無いので、キットのアナウンスが出るまで毛の先ほども知らなかったです、はい。

 NuNu=BeeMaxとするなら、以前製作したNISSAN 240RSと同じメーカーという事になりますが、アレのボディー成型がシボ目タップリのザラザラボディという酷い物だったので身構えて開封しましたが、何の問題も無いツルツルボディーでした。

 全体を見回したところ、気になる点は

・ノーズの牽引フック用の穴の幅が狭い
・右リアバンパーの造型が金型崩れを起こしてる
・ルーフのリベットがデカいのと、アンテナ類の省略がある

と、いったところが気になったので早速に改修。 

ボディーパーツ下処理

 ボディーが一体成型なので、仮組前に下処理作業。
 白成型はパーティングラインやヒケ・ウネリが分かりにくいので、パーツ全体をザッと1000番で磨いてから、1回1500番のクレオスサフを入れてみる。

 サフ入れるとパーティングラインは目で見て判るようになるので、キサゲやペーパーで全て処理。全てペーパーで処理しようとすると、特にこの車両のように流面形状のボディーだと面が崩れやすいので、可能な限りパーティングラインのみを削り取る。

 先ず気になってたのが、リアバンパー両脇のリアタイヤ後方位置のライン。

 最初は自分のだけが油流れ不良のエラー掴んだか、それとも実車も左右非対称なのかと??だったのだが、他の方のXの投稿を見た感じ、どうやら同一ロットの全てで油流れ不良と言うより金型エラーが出てる模様。

 マトモなのは左側で右側はエラーと判ったので、左右対称になる様にエポパテで成型し、成型箇所は瞬着ティッシュを裏打ちして補強。簡単そうに見えて意外と面倒な三次曲面なので、基本整形が一発で済む楽なエポパテをチョイス。

 ノーズの牽引フック用開口部は、他のバリエーションとの兼ね合いか、幅が狭く高さが高すぎなので、幅を拡幅してから0.5mmプラ板で高さを低く改修。実際はもっと横幅が長いっぽいんだけど、模型用にデザインのデフォルメが効いてるのか、実車画像と対照させてプレスラインを基準に幅を決めると狭くなった気がする。

 ルーフ部分は、先ず点検口?上の正方形の蓋の周囲のリベットモールドを全部削り落とし、その跡地に0.6mm穴を開口し、全ての穴に伸ばしランナーを打ち込んで、伸ばしランナーの周囲をリベットスタンパー

で彫り込んでみた。この工具、持ってることは自覚してたんだけど、何処にしまい込んだか長年失念していたのだが、先日錆びてダメになった彫刻刀を処分しようと刃物ストッカーを整理してたら出てきた。しかも、持ってるのは1本と思ってたら径違いで2種出てきたよ。いざという時のための工具はいざという時行方不明ってのはモデラーあるあるらしい。

 それはともかく、このルーフ部分には、計測用のL字ピトー管とアンテナとがキットでは指示されているけど、他にも助手席側端に三連の謎アンテナが据わってるので、それ用の下穴も開けておく。ルーフ前縁にもGPSだかロガー通信用の補器かは知らんけど何か付いてるが、下穴開けなくても大丈夫なので現状後回し。

 その他、かなりリベット類のモールドなり穴なりが省略されてるので、諸々追加しておいた。

ディテールアップパーツ用下処理(ボディー)

 別売りだけど純正でエッチングパーツキットが出てるので、今回はソレを使用するための下処理も追加。

 先ず、リアウィングステー用の穴は、ボディー側もウィング側もエッチングを刺すにはデカすぎるのでプラ材の端材でダボ穴を狭めておく。ボディー側は単に穴幅を狭めるだけではなく、リアフード両脇そのものも延長。

 塗装前と言うこともあり、後でウィングの建て付けで苦労しないように、Gクリヤーで何度もウィングとステーを付けたり外したりして調整。ウィングの水平垂直加減に大きく関わるので、リアウィング翼端板もこの時点で同時に調整しておく。

 フロントバンパー両脇にはカナードが付くけど、コレ、プラパーツの方が形状が正確で、エッチングの方がカナードとボディーの接合部(裏面)形状が違っちゃってんですね。なのでエッチングの方が不採用。

 フロントノーズとサイドダクトにはメッシュが入るけど、どちらも曲げ加工が必要なので、この下処理段階で充分合わせ込んでおく。

 アンダートレーとボディーとを繋ぐロッドもパーツ化されてるっぽい記述がインストにあるけど、全く以て幻な上に、そもそもインストに描かれてる通りのパーツが入ってたとしてもエッチングだと板状になっちゃうので、ココは自作することに。

 ボディーの各パネルの固定用(?)の金具もエッチングで用意されてるものの、ボディーの彫刻の方が立体感があって良いので此方も不要パーツになった。

 なんかね、このメーカーに限らず純正のエッチングパーツの類いって、エッチングで抜かれる金属板の隙間を適当に埋めるだけの使えねぇパーツが多い気がするなぁ。愛が無い。

クリアーパーツの処理と全体仮組

 傷が入ったりするのを嫌がって後回しにしがちだったクリアパーツも、ここ最近の製作で常に後回しにしたことによって痛い目に会い続けてきたので、方針転換して作業しておくことにした。他パーツと違って破損は「キットもう一個買えコース」になりかねないし、妖怪パーツ隠しの餌食にもクリアー故になりやすいからリスキーなんだけど、外ハメ方式の窓パーツの採用が増えてきたという喜ばしい環境変化でもあるので、此方も大人しく方針転換。

 前後窓は塗装を考えるとビッタビタなので若干緩めに調整。サイドはウィンドウとリアクォーターパネルが一体成型になってる上に、フィッティングが良くないので、収まり付くまで主にパーツの下辺を削る事を中心に作業。

 ヘッドライトカバーは、付けてみた感じ大丈夫そうなんだけど、塗装指示の上にマスキングまで用意してくれてるのは有り難いんだが、リベットは完全スルーされてる。片側につき7本のリベットで固定されてるのがホントなんだけど、ここにリベットを入れると1/24ではウルサすぎるというか逆効果にしか思えないし面倒くさいし割れると嫌なので、そんなリベット固定とか知らなかったことにする。

 ここで一度シャーシ含めての全体仮組で車高とか干渉部位とかを確認。なんせパーツ数は少ないキットなので、特段問題となる部分は有りませんでしたね。

ボディー塗装

 缶ペの黒サフがストック切れとなったのだが、ちょうど良い機会と思い、前々から使って見たかった実写鈑金塗装用の面出しツール「ドライガイドコート」を使って見た。サフ面に非常に細かいパウダーを擦り込んで、その上で消しゴム等にペーパー捲いてサンディングすると、表面の凸部だけ黒粉が削れ凹部には残るので、塗装面のウネリやヒケ、消し忘れのパーティングラインなんかが判る様になるというツール。3Mのガイドコートパウダーのみを購入し、塗布用のスポンジの代わりに100均のお化粧コーナーでファンデーションパウダー用の容器とバフを買ってきたら丁度良かった。

 パウダーが残ってる部分が無くなれば、面が出たということなので、残留分を超音波洗浄して落とし、EXホワイトで下塗りしてからボディー色。

 そのうち作りかけていた意中の917/20にも使えるようにと、ボディー色は多めに調合。EXホワイトに純色のマゼンタとイエローでピンクと言うよりもパステルオレンジの方向で調色。資料画像では色が分かりにくかったので、インストの指示通りにクレオスの白+ピンク+オレンジで参考色を作ってみて、そこから自分好みの配合を試してみた。

 次回はデカール貼りですな。ちょっと本職が忙しいから、暫く間が開くかも知れない。

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