MFH Aston martin DBR9 LM2008GT1 Gulf Act.3

1/24 AstonMartin DBR9 LM2008 GT1 Gulf

今作ってるDBR)のキットって、1/43で言うところのプロバンスやBBRみたいな簡素なプロポーションキットなんだけど、お値段は当時価格で19000円もするんすね。

 しかし、当時フルディテールが30000円しない位だったので、コレ作るとMFHのフルディテールキットが、いかにコスパが高いか逆に良く分かるって感じ。

 最近は何もかも値上がりしてて、ヒロのキットも1/12だと10万円に届くのも出てきて、買うのにも組むのにも勇気が要る時代だなぁとはオッサンの感想。

って事で、途中半年以上サボってたら、箱開けて1年以上経ってようやくDBRを完成させる気になったので作業開始。

シャーシパネルと内装仕上げ

内装に関しては、ネットで資料漁ったんだけど、ドンピシャ車両の詳細は中々見つからず、

それでいて展示用車両や仕様違いやらは個体ごとにインテリアが異なっててアテにならず。

万一見つかったところで、キットの緑メタのワークスカラー車両とパーツが共有されていて、殆ど全てを新造しなくちゃならんっぽいのが分かったので、見て見ぬ振りしてキットのママ進行。

 ロールケージを低温ハンダで組んだのが災いして、最後の組み込み時にパキッと一部が割れやした。

ただ、完成後は全く見えない部分なのでそのままスルー。この車、窓の開口面積が凄く狭いので、まぁイイんじゃねぇかと。

 同じく窓の開口部面積が少ないことを良いことに、内装には補器や配線追加したりもしとりません。センターコンソールだけは、カーボンデカール貼ってスイッチを丁寧に塗り分けての一点豪華主義。

ボディー研ぎ出し

長らく放置してたボディは、シンナー枯れてスッカリ硬くなったので、1500空研ぎで柚肌取りと段落とし。

中研ぎとせずにそのまま#2000で水研ぎして、ラプロス6000→8000からコンパウンドへ。

中研ぎクリアーを踏まなかったことで、まんまと左のドライバーネームを削っちまった。

カール・ヴェンドリンガーとかハンス・ハラルド・フィレンツェンとか懐かしいのう。

で、削っちまったものは仕方ないので、余ってる別車両のドライバーネームから、可能な限り文字を一文字ずつ切り出してタッチアップ。フィレンツェンの「z」だけ諦めた。

クリアパーツの切り出しと接着

窓パーツは塩ビじゃなくてPET板のバキュームっぽい。塩ビよりクリアかつ強度もあるんだけど

・バキュームの型がイマイチで窓と余白の境目が非常に分かりにくい

・塩ビより粘るのでペーパー掛けて削り込んで形出す時にササクレが出まくる

っつー理由で、取り扱いに少々難儀してしもうた。ただ、確認したわけじゃないので、PETじゃなく少々厚めの塩ビっつー可能性もありますが、とにかく扱い辛かった。境目が分からん上に絞りが丁寧すぎて角が浅いから益々カットラインが行方不明。この作業でダレちゃって休眠したのが昨年秋だった事を思い出す。

 ハチマキはデカール貼ってハチマキ部分だけクリアー吹いて研がずに磨いただけ。

PETだとすれば塩ビやポリカみたいにクリア吹いても大丈夫なのか確信が持てなかった。

ペロンと剥げたり割れたりすっとイヤだし、コレも実証実験しとかんとイカンなぁ。

 フロントウィンドウは、実車では面積の1/3をスモークでシェードが掛けられてるので、車体に貼り付ける寸前に裏からクリアーブラックを吹いておいた

ヘッドライトは、内部のプロジェクターレンズが透明な車両と黄色い車両あるっぽく、塗るのを面倒くさがって無塗装クリアのママ貼り付け。

ライトカバーには黒縁が入るんだけどデカールの出来が微妙だったので塗装にて。

サイドウィンドウの枠も塗装にしました。なんせ恐る恐る扱うもんだから、塗り分けの境界がガタつき気味です。

サイドウィンドウとリアウィンドウには通気用の穴が空いてるんだけど、この穴開けがこれまたリスキー。

なんせ削るなり切るなりするとエッジがササクレたりするし、穴開けもヒビでも入ると困るので恐る恐る。

1/43だと必ず石膏でバキュームパーツの型をコピって保険掛けとくんだけど、今回はそういうの全く失念してた。

 リアウィングは、強度が微妙なエッチングステーの上にメタルの重いエレメントを乗っけて、位置決めしたら瞬着でイモ付けせよとの事らしく、酸欠になるまで息止めて作業。

 ガレージキットの製作の最大のハードルは、パーツの接着をどうするかよね。

私は瞬着・エクセルエポ・セメダイン模型用(旧アクアリンカーと同様)の3種を使い分けてます。

今は他にも選択肢有るかもしれんけど、最近調べてないから知らん。

タイヤ&ホールとその他の小物

タイヤホイールは、付属のウレタンゴム製のタイヤが経変で縮んだのか、ホイールよりも小さくて簡単には嵌まらず。

1/43ではありがちな話ですが、コレを無理矢理はめると、そのうち経年劣化で千切れるんすよねぇ。

代替のタイヤを持ってくることも考えたけど、それは千切れたときにすれば良いってことで、今回は塗装前にホイールに組み込んで、マスキングしてホイール部分のみ塗装して済ませた。

ホイールカラーはクレオス旧スーパーメタリックのアイアンに#8シルバーで色合い調整。

タイヤ部分はデカール貼って半艶クリアー処理。

外装の小物類を黙々と装着。

キャッチピン×10、

識別灯×6、

給油口×2、

エンブレム×2、

サイドミラー×2

サイドダクト&装飾モール×各2

グリル内仕切り板

フロントリップスポイラー、

サイドシルスポイラー

ダクトの蓋×6

キルスイッチワイヤー×3

アンテナ×3

と、中々多い上に、その殆どがイモ付け一発勝負なので、息止め指先ぷるぷるストレスMAXコースで精神的に疲れた。

 1本ワイパーはエッチング折り紙だけど、思いの外硬くて折るのに難儀した。

エッチングワイパー折るのって、昔のモデラーズの黒染めエッチングの頃から超苦手なんだけど、ネットで見掛ける製作記事とかだと皆さん苦も無くキチンと曲げとるよね。どうやってんだろう。

と、ふと品名「エッチメイト」なるいかがわしい雰囲気な品名のエッチングベンダーという文明の利器持ってるのを思い出す。

ワイパーの構造上チョット使い方に工夫は要ったけど結果としてこの治具で無事解決。

過去に訳のワカラン工具っつーか模型用SSTを色々買ったけど、いざっつー時に何処に仕舞い込んだか思い出せなかったり、酷いと持ってるのさえ失念する。

買うときは「いつか使う日が来るかも知れない」というカモシレナイ購入なので余計にそうなる。

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