STUDIO27 LOTUS 95T RENAULT act.4

1/20 Lotus Renault 95T

 今回はシートの造形から。

 資料と見比べてみると、ディテールの省略とか言う話じゃなく、スタジオのキットらしさ全開で全く別物な状態。何かのキットの使い回しベースですかね。
 フォーミュラーってオープントップな訳ですから、コックピットって重要だと思うんです。 

←がキットで→がキットベースでどうにかしてみた物。これでも実物からはかなり「違う」状態ではあるんですが、ベルト穴や座面の造形、左右のコンソールパネル部分など、まぁソレっぽく見えるようには出来たと自負。

↑矢印部分が改修ポイント。両脇のコンソール部はポリパテ裏打ちしてからの削り出し。シート部は上下分割構造なのでコンソールパネルのラインを基点に筋彫りを加えてます。座面はリューター使って削り込んで立体感を出しました。
 シートベルトのボディーハーネス用の穴はリューターで左右に大穴を開けてからエポパテを詰めて成型。レッグストラップ用の穴はドリルで開口しリューターで穴を広げる加工にて新造してます。

塗装に関しては、シート部分が適当なグレーで左右コンソールがKAモデルのカーボンデカール。

 デカール乾燥後にクリアーブラックで全体のトーンを落とし、その上にフィニッシャーズのフラットコートにて艶を落としてます。画像では織目が見えなくなっちゃってますが、肉眼でも見えにくい(笑。意味無いかも?

 シートベルト。毎回どうしようか悩むトコなんですが、今回はスタジオ27製の別売りシートベルトを使用しました。ベルトはサテンリボン。
 キットにはWILLANSのデカールが入ってるんですが、95Tでは実車はサベルトが採用されてます。ここら辺は流石スタジオ27(笑、当然サベルトに変更しておきます。

 ついでに書いておくと、ボディーのロゴも一部足りないんすよね。いつもデカールくらいは、ちゃんとしといてくれって思うんだけどね。適当なのはパーツだけにしといてくださいと。

 後は、以前製作したシフトリンケージ+ノブとかスタビ調整レバーに色を適当に入れ、この時点で一度組み上げてみる。

メーターコンソールは、以前真鍮で作り直した物を使用します。

 全体をプライマー処理してからピュアブラックでメーター部分のみ塗装、メーター部をマスキングしてからバルクヘッド本体にはセミグロスブラックを吹き、メーターパネル部以外をマスキングしてからフラットブラックを吹いてあります。

メーターのデカールを貼って、乾燥後にはガラス代わりにエポキシを充填。硬化に日単位の時間が掛かるので各種スイッチ類やリベット類の再現は硬化後ということで暫く放置プレイ。

 ステアリングは、スポークとボスはピュアブラック、グリップ部はスウェード調スプレーを塗り
その上からカーボンブラックマットです。

スウェードスプレーのノズルが死んでて上手く吹けなかった為か、謎のバリみたいなのが内径に出来てしまった。ステッチと思って無視しよう。

 お次は場所変わってアンダートレイ。

 下処理としてプライマー→プラサフで処理し、プラサフ乾燥後ペーパー入れて均しておきます。

 実車ではカーボンで作られてるのは判ってるんですが、面積がデカイので全面に貼る様な無駄なことは避けたいと思い、取り敢えず下地にカーボンブラックマットを塗って、完成後に見えそうなディフューザーや上から見て露出するところにだけカーボンデカールを貼付。

 使用したのはモデラーズの綾織りデカール。本来ならクリアー吹いて平滑にしてから貼らないとイカンのだがズボラこいてマットブラックの上に貼ったもんだから、その後トラブったのは言うまでもありません。

 で、デカールを貼った後、デカールありの部分と無しの部分が出来てしまうわけですが、その境目にカーボンブラックマットをボカシ吹きしておき、更にその上からクリアーダークブラウン(自家調色)を吹いて全体のトーンを整えます。ここでクリアーDブラウンを吹きすぎて、カーボンの目が光を当てない限り判らなくなってしまいました。

クリアー系は塗った直後と乾燥後では下地の透け具合がカナリ変わるので注意と予測が必要なんですが、ちょっと予測より濃すぎたかな?。

 で、乾燥後クリアーを吹いてペーパー入れてデカールの継ぎ目の段差を平滑にして、もう一回クリアー拭いたところで御約束発生。ペーパー入れたときに密着してない部分が浮いたのか、何カ所かに気泡が発生してしまいました。

 直すのも面倒くさいし、完成してしまえば目立たなくなるんじゃねぇか?と楽観することにしてスルー。よい子はデカール貼る前には必ず表面を平滑にしましょう。艶消しの上に直貼りは失敗の元ですな。

クリアーが乾燥したら軽くペーパー入れて、最期にフィニッシャーズのフラットコートを艶調節してコーティング。
 乾燥後に洋白で自作した排気口カバーを接着して出来上がりです。

 お次ですが、リアサスセクションとアンダートレイがUPしましたので、今一度ボディーと仮組みして車高等を再検証。特にリアサスは、最初の頃の仮組み時から更にパーツの置換を敢行してますんで確認の必要があるのです。

車高・アライメントは勿論、各サスアームのバランスであるとか、前後輪のアウトラインが揃っているかとか諸々確認。

 実はフロントサスは、プルロッドとステアロッドが未完成なんですが、これは自分のいい加減な性格を考慮して、最終的な組み上げ時にフロントサスの沈み込みとかの微調整が効くように、二本のロッドを付けない事で、若干の遊びを持たせてあるのです。

 最終的に組み付けるときに採寸して捻り出す方が楽なんですよね。キチンとした性格の方ならこの時点でそこいらも寸法キチッと出してんでしょうけどワシには行き当たりばったりの現物合わせの方が性に合ってます。

 ボディー塗装に入る前に、先ずは、カウル止めようのファスナーやモノコック脇のリベット位置等にエンピツで当たりを入れておきます。

 で、最初にやったのはボディーサイドのエア抜き穴用のメッシュ。穴の形状を弄ったからかキットのエッチングが合わなかったので、ハセガワのエッチングメッシュにて作り直し。

この際、先ずテープを穴の位置に貼り付け、建築用のエンピツ(墨壺の墨を芯にしたようなもの)で当たりを取り、

これを型紙にして1.5mmプラ版を削り出して、穴より一回り小さい”型”を起こします。

 後は、この”型”にエッチングメッシュを瞬着で貼り付けて形状を修正しアセトンにドボン。プラと瞬着が溶けたら、欲しいサイズ&形状のメッシュが出来上がります。

塗料の厚みがどれくらいか判らないので、最終的にはもう一回作り直すかも知れません。画像でもユルユル過ぎてメッシュが外れかけた状態で写ってるようで。小さすぎかな?

 あと、このメッシュ後方にはブローオフ排気管とウィングサポートステーの接続基部を付加するので
自作パイプ材取り付け用の穴を開けておきました。

ボディー前方に関しては、モノコックサイドがノッペラボウだったので

スタジオのロータス99T用エッチングからリベットパーツを流用。肝心のタミヤ99Tはパーツにリベットがモールドされてるので、こんな面倒くさい物使わなくても生きていけるってことで、そういう意味では好都合な使い道が有ったと自分を納得させる。

あと、ウィンドウスクリーンですが、キットの塩ビパーツを切り出してそのまま使用。ただ、97Tや98Tの様にリベットが目立たない処理を95Tでは施されていないので、組み付け時にリベットを打てるように0.5mm穴を開けておきます。

 0.4mmでも良いんだけど、このシールド部分にもデカール+クリアーが入るので少し大きめに開けておきました。

 ウィンドウスクリーンのバQの切り出しと開口ですが、

↑の様にすれば比較的綺麗に切り出せます。先に内周を処理してから外周を処理するって話も聞くんですが、摺り合わせの際にパーツを曲げちゃったことがあるので、以降はこの順番で切り出すのが定番。

 スクリーンへのリベット穴開口は、図の如く。この車、スクリーンリベットの数も多いし
黒い車体にシルバーギンギンのリベットで品が悪いので模型的にはオミットしても良かったか?

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